職人の技アーカイブ

建て方(たてかた)と上棟式(じょうとうしき)

建て方(たてかた)

建て方とは、一般には前日までに柱が乗る土台を敷いておき、柱梁等家の構造材を搬入しておきます。一般的な建て方とはこの工程後になります。

建前当日は、普段大工工事をする人数では建てられないため沢山の大工さんが集まります。クレーン車も来ます。
全員集合して工務店からの注意事項・挨拶。次に施主様(お客様)のご挨拶後事故のないよう安全に工事が進むよう土台に施主様と棟梁がお酒等で清めてからスタートします。

スタート後は大工さん・クレーン車のお仕事になります。
まず1階の柱を建てていき、梁をかけ2階床組を作っていきます。下から見ているとあんまり分かりませんが、2階の梁の上を歩くには熟練でないと怖くて歩けません。普通に仕事してますが注意しないと危険です。注意して見てみると同時進行で立を見る(柱が真っ直ぐ立つように)班と大工さんが上と下で別れて作業しています。
次に2階の柱を建て同じように2階の梁を架けていきます。ここも1階よりさらに高さがあります。安全作業です。
その後は、屋根の土台となる小屋組(束を建て母屋を入れていきます)を作っていきます。垂木がかかる前の一番高い部分が棟木といいます。この棟木を収めることを上棟といいます。
これで建て方終了です。

昔はこの棟木を収めた時点で棟梁が歌を歌っていたということです。(今は見ることはないと思います)
そして規模により垂木・野地板を取付屋根が完成し建て方当日のお仕事は終了です。

上棟式(じょうとうしき)

所説ありますが、柱や梁など骨組みが完成し屋根の最上部の棟木(棟上げ)が収まり、ここまで無事に工事が進んだことに対する感謝の気持ちとともに、これから完成に向けて無事に家が完成することを祈願することです。
一般的には 屋根上(最近では安全に配慮し2階床)に棟梁(その家の一番仕事を取りまとめる大工さん)が祭壇を設置し、へいぐしを取り付け、祭壇にお供えをし、棟梁・施主・工事関係者で上棟の儀を始めます。

まず、家の四方に酒・塩・米をまいて清めます。
そして棟梁・施主・関係者が祭壇に向いて祈願します。
餅をまく場合この後に行います。
餅をまくときは上から投げるのではなく、下から上に舞うように天に向かってまくのが基本です。
地域によってですが、まくとき、「まいのまいの~」と掛け声をします。
最後に、棟の餅(お金等が入った大きい餅)が舞い、それを持ち帰れたら縁起がいいといわれます。 そうしたら施主さんの挨拶で餅巻き終了です。
その後、棟梁・大工さん・関係者が集まり棟梁・会社代表者・施主さんの挨拶で上棟式を締めます。

お餅について!
ひろったお餅は焼いて食べるのは厳禁です。
このお餅には、家が建ち、これからずっと家族みんな安泰で過ごせるようにとの祈りも込められているため、餅を焼く=家を焼くに通じるということで、祝いのお餅を焼くことは縁起が悪いという考えに由ります。

建て方(たてかた)

こちらは別の建て方の様子を収めた動画です。
施主さんや工務店さんによって違いがありますので、参考にしてみましょう。

上棟式(じょうとうしき)

こちらは上棟式の様子を収めた動画です。
施主さんや工務店さんによって違いがありますので、参考にしてみましょう。

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